この世界は箱庭で、そこで彼は絵を描く

作者丸山華永

普通の会社員、鏑木杏南(21歳)は母の残した家で、画家である夫の零司(31歳)と暮らしている。

結婚したのは杏南が17歳の時。この家を守る為に、零司と取引をして結婚した。
黒い噂のある零司と『作り物』の夫婦を続ける杏南だか……本当は零司のことが、好きだった。


そんなある日、杏南はカメラマンの…