ボックスシートに腰をおろし、窓開け身を乗り出せば見慣れた駅が遠くなっていく。目線を下に落とせば、太陽の光が反射している海と私を目的地へと運んでくれるレール。不安げな私の背中を押すように蒸気機関車の汽笛が鳴り響く。
環境が変わろうとしている今、
少しの期待と不安を
心の引き出しにしまい込んで、平常心でいようとする1人の女の子。
私の夢物語を終わらせてくれるのは誰?