もう一度、あの歌を。

作者春日たくみ

ある日、中学時代に一番仲の良かった友人である亜紀子(あきこ)から、同窓会への誘いの電話がかかってくる。紗也(さや)は戸惑いながらも、同窓会への参加を決意する。同窓会には、一番仲の良かった異性である、里村隼人(さとむらはやと)も参加するからだった。紗也と里村はよく一緒にいた。学校帰りには河川敷で歌を…

もう中学生の頃のときのように、

自信に満ち溢れていた自分は、どこにもいない。


ただ、代わり映えのない日々を、なんんとなく過ごしているだけ。


そんなときにかかってきた、友人からの電話。


何かがまたはじまるときは、決まってささいなことがきっかけだ――。


これは、私の再生の物語。


自信を無くした主人公

川本紗也(かわもとさや)


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夢を追い続ける青年

里村隼人(さとむらはやと)