First Love〜あなたの心の中にも、私の居場所がありますように〜

作者Reo

早乙女財閥と財閥グループのと、取引で闇の組織の中でも、群を抜いてヤバい奴の龍騎に嫁がされた琉唯。最初こそは俺様で、人を平気で傷つけて怖くて仕方なかった龍騎だったのに、ある日を境に言いたいことをそのまま言えるようになり、龍騎は自分に興味を持たせようと必死で____。2人が、お互いを想い合う時は来るの?





ザーーーーッ





地面を打つように落ちてくる雨粒。






「____フゥ」





濡れることも意図わず横になって




白い煙を吐く、あなた





そして____






「なぁ…琉唯?

そんな泣くんじゃねぇよ。

明日、目ェ、腫れるぞ」





雨なのか涙なのか分からないぐらい

泣きじゃくる、私。




「…琉唯。

笑え、笑わねぇと、お前の枕元に、

毎晩、立ち続けるぞ?」



『笑えない!!全然、笑えないよ!!

ずっと、ずっとずっとずっと!!

そばに居てよ!…お願い、だから____。』




震える手で、私の頬を撫でてくれて

もっとあなたをそばに感じたくて


自然に近づく顔。






チュッ____





全身に広がるあなたの煙草の香り。






「琉唯…愛してる。

だから……幸せに、なれ。

ずっと、そばに、いる、か____」






これが、あなたとした




最後のキスで




最期の会話で




終わりない恋だった。





きっと明日の今頃もその次も





ずっとずっと





私はあなたを想って泣いてると思う。





明日の今頃には自由になった





あなたはどこに居るんだろう。










最期まで、私の全身に




あなたの煙草の匂いを纏わせて____。