早乙女財閥と財閥グループのと、取引で闇の組織の中でも、群を抜いてヤバい奴の龍騎に嫁がされた琉唯。最初こそは俺様で、人を平気で傷つけて怖くて仕方なかった龍騎だったのに、ある日を境に言いたいことをそのまま言えるようになり、龍騎は自分に興味を持たせようと必死で____。2人が、お互いを想い合う時は来るの?
- コメント11
- スタンプ3,687
- しおり22
ザーーーーッ
地面を打つように落ちてくる雨粒。
「____フゥ」
濡れることも意図わず横になって
白い煙を吐く、あなた
そして____
「なぁ…琉唯?
そんな泣くんじゃねぇよ。
明日、目ェ、腫れるぞ」
雨なのか涙なのか分からないぐらい
泣きじゃくる、私。
「…琉唯。
笑え、笑わねぇと、お前の枕元に、
毎晩、立ち続けるぞ?」
『笑えない!!全然、笑えないよ!!
ずっと、ずっとずっとずっと!!
そばに居てよ!…お願い、だから____。』
震える手で、私の頬を撫でてくれて
もっとあなたをそばに感じたくて
自然に近づく顔。
チュッ____
全身に広がるあなたの煙草の香り。
「琉唯…愛してる。
だから……幸せに、なれ。
ずっと、そばに、いる、か____」
これが、あなたとした
最後のキスで
最期の会話で
終わりない恋だった。
きっと明日の今頃もその次も
ずっとずっと
私はあなたを想って泣いてると思う。
明日の今頃には自由になった
あなたはどこに居るんだろう。
最期まで、私の全身に
あなたの煙草の匂いを纏わせて____。