バーで会うだけのクズな男に慰められて、恋をした。
「真面目な恋愛なんて、
するだけ時間の無駄だろ」
そう寂しげに言った横顔
いまだに覚えてる。
私の恋なんて知ったこっちゃないって態度だった癖に
そうやって慰めてきて
私の弱い所漬け込んでくる。
あんたを元彼に重ねて抱かれてしまった
あの夜は過ちだった。
消し去りたい過去だった。
ねぇ、真面目な恋なんてするだけ
──時間の無駄なんじゃなかったの。