日本には世界的に有名な「“ルシアリア学院”」と言う学院がある。
ルシアリアはフランス語であり、意味は縁や絆。
そんな意味を持つ言葉を学院の名にしたのだから、由来は世間の殆どが考えることと同じである。
まあ簡単に言って仕舞えば「絆や縁を大切に、仲良く学校生活を送りましょう。」みたいなものだ。
だが、この学院は御坊ちゃまや御嬢様と呼ばれる類のお金持ちの生徒が殆どの生徒を占める学院故、縁とはコネともとれる。
でも絆と言うと、この学院を卒業した者は殆どが腹の底が知れぬ狸どもしかいない社交界と言われる場所で生きていかねばならないのだから、この学院を“青春を送れる最後の場所”だと言う者もいる。
まあ、青春と言っても恋愛などは同性が対象になることが殆どであるのだが。
なんと、このルシアリア学院は女子部と男子部で別れているのだ。
別れている理由は、家とは休みでないと関われない完全隔離の寮生活が絶対とされるから、心配する親もいると言うことだ。
それはそれと…
この学院は御坊ちゃまやお嬢様と呼ばれる類のお金持ちの生徒が殆どの生徒を占める学院とさっき言ったが、それは1割程度は普通の家庭の者などが奨学金制度などを使って入学することもあると言うことだ。
まあだが正直言って、ルシアリア学院は実力主義に近いものがある。
故に、勉学などができるのであれば、全額学院持ちで入学することは可能なのだが、それだけの優待偶、もちろん実力もそれに見合うものが必要だ。
ルシアリア学院の偏差値は79。ラインは75以上。だから75以上を取れれば、その待遇を与えられる。
そんなルシアリア学院に史上初の最高得点で優待偶の「特別枠を与えないと学院の品が疑われる。」とまで言われ、与えられた生徒がいる。
その生徒の名前は
…星月夜楽はルシアリア学院に来て、数々の伝説を残した。
その伝説の一つであり、星月夜楽が初めて残した伝説がルシアリア学院に史上初の最高得点で優待偶の「特別枠を与えないと学院の品が疑われる。」とまで言われ、与えられたと言うもの。
その次は4月の生徒会を決める人気投票にて、新入生、それに加え外部受験で来たにも対し、4位に選ばれる人気を得て、一度は名誉ある生徒会入りを断ったものの書記になったと言う伝説。
上げていけばきりのない伝説たちが生まれていく中、平穏で平和であったルシアリア学院男子高等部
そして星月夜楽が2年になり2ヶ月が経った5月と言う中途半端な時期
転校生が来た。