いつか睫毛が溶けてもいいように

作者手鳥

「人間性はよくても、いっしょに何かをしたくない」「そんなことある?」「会いたくない気持ちも優先してほしかった」「都合よく電子レベルに分解できてくれ」「許せない。だけど努力しようとしてくれたことは、分かる」「大事ですよ、情け」
目元だけがうっすらと見えていて、なにものからも隠れているようだった。


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「冬を好きになるために頑張った。成果はどうにも好きにはなれないってことだけ」「本当はさ、もっとコミカルに生きてえのよ」「ふつうってむずい」「まともにみれない。や、これまでまともに見れたことなんて一度もないんだけども」「どうせ優しいじゃん」

「だいじょうぶ。たかが愛だよ」