最愛の兄を亡くしたお姫様のような少女はいつしか王子と呼ばれ女子を侍らせるイケメン女子に成長していた…!王子に恋した男たち、その恋、叶えられるものなら叶えてみろ!
街燈の焔がユレル
色鮮やかに着飾ったディスプレイから
零れ落ちる星たちを
私は羨ましげに眺めた
そして右腕に残った
二度と消えないキズ<証>を
そっと冷たい指先でなぞる
「すべてがウソなら良かったのに」
私が愛した男は
決して出会ってはいけないヒトでした…