私は中学のころから入退院を繰り返していた。
その理由は腸の病気を患ってたからである。
でもこんな体験の中で唯一奇跡が起こったことを話そうと思う。
私の腸の病気の名前はS字結腸捻転という病気だった。
この病気は中学3年生の頃になった。
あの痛みは今でも忘れられない。
ある日の夜中にぐっすり寝ていると突然お腹が痛くなった。ものすごい痛みで寝てられないぐらいの痛さだった
こんな痛さは初めてだったので自分でも驚いた。
普通のお腹痛じゃなく尋常じゃないくらい痛かった。
その日はたまたま母が隣に寝ていたので起こして
「お母さん、お腹痛い!!」と訴えた。
母も驚いたみたいで慌てた様子で救急車を呼んでくれた
救急車がすぐきてそのまま病院に担ぎ込まれた。
その間にもお腹はだんだん膨れあがっていった。
自分は「なんだ、これは!?」と思った。
そしたら医者が「この膨らみはガスがたまってるね~」と言われた。
「はぁ?ガス?なにそれ?」と不思議に思った
また医者は「それじゃあこのガスをぬこう」と元気よく言った。
私「ん? ぬく?どういうこと?」
医者「ぬくっていうのはお尻からチューブをいれてそのチューブでぬいていくんだよ」
私「えっ!? チューブを入れる?」
私はビックリした。チューブを入れてどうやってぬくんだろうと思っていた。
そしてお尻にチューブ挿入。
その瞬間お腹のガスがどんどんぬかれていき凄く楽になっていくのが分かった。
私「これはビックリだなぁ~。めっちゃ楽になった」
医者「そうでしょ。はい。これで終わり!」
これが終わってそのまま入院した。
また入院生活は苦しい日々だった。
腸の病気だったので絶食。
そして手術。3時間かかった。
腸を半分ぐらい切り取り出した。
結構でかかったらしい。
母も毎日お見舞いにきてくれた。
その翌日も普通に母がきて帰るつもりだった。
その日は着替えを持ってきてくれてバイバイと別れるつもりだった。
だが、母が帰る直前私は痙攣がおこりそのまま意識を失った。自分はもともと心臓の病気も持っていた。
そこから大慌てで看護師や先生がきてくれて、自分を別室に運びそこで心臓マッサージがおこなわれた。
結構のじかんで目が覚めなかったらしい。
私は誰かに呼ばれてると思い目を開けると母が呼んでいた。
私「なにがあったん?」と聞くと
母「あんた、意識失ったんやで!」と言われたので
私「えっ!?そうなん?全然覚えてないわ」と答えた。
母以外にも父と姉がいてくれた。
今思えばこれが奇跡というものなんだと実感した。
このときだけは母に感謝している。
もし母がいなかったら私は今この時いなかったんだと思うと涙がでてくる。
これが中学から高校までの入院生活の記録である。