私たちは傷つかないように自分を守って生きている。傷つくのを恐れている。届くはずのものに手を伸ばさなかったり、前へ進めばいい道で遠回りをしたり。そう、この瞬間も。
「飲み物買って」
「買ってる」
「今日はお茶が飲みたい気分だよ?」
「知ってる」
「さすがあーくん」
「お前の保護者だからな」