毎年、スケア大陸から、マデア大陸に移動していく渡り鳥マデアクーラスが、一時羽を休める場所が、アンドロンの森の中にあった。 ユーリーズと呼ばれる場所だ。

アンドロンという名前で呼ばれる森林地帯がある。

 アンドロンとは、ユーリーズ語で、不明とか分らないという意味の言葉だ。

 その言葉の意味どおり、アンドロンの森は、中に入ると薄暗く、どこまで続いているのか分らないくらい遠くまで続いている。

 森の中は、巨木が多い。中でも、リカプルという種類の樹木は、高さが百メートルにも達し、上層部の枝葉を傘の骨のように開きながら伸びていくため、太陽の光は、重なり合った枝葉に遮られ、地上部にはほとんど届かない。

 毎年、スケア大陸から、マデア大陸に移動していく渡り鳥マデアクーラスが、一時羽を休める場所が、アンドロンの森の中にあった。

 ユーリーズと呼ばれる場所だ。


BOOKナビ 冒険/アクションジャンルで、

2月21日付注目作品に選ばれました。