雨宮未来

静かに切なく、胸に響く物語。
幼なじみとの縮まらない歳の差。
埋まらないふたりの距離。
それらが丁寧に綴られた作品です。

相手と学年が一つ違うだけで、“先輩”と呼ばなければならないこと。
留年してしまった相手が、やがて“同級生”になってしまうこと。
そのどれもが切なくて、胸を打ちます。

タイトルのように、涼しくて、爽やかで、夏の匂いがする、
切なくも温かい恋のお話です。