「カナデ」。担任になったのは私と同じ名前をもった先生。童顔でノンキでいつも笑ってるひと。そんな先生が大好きだから、私は――先生に、嘘を吐いた。
その笑顔が大好きで堪らない。
先生、ねえ、先生――
ずっとずっと
あなたに
自分に
嘘を吐きながら
ずっと、想ってた。
――ずっと。