KANADE ―先生に嘘を吐く【完】

作者桜庭 有

「カナデ」。担任になったのは私と同じ名前をもった先生。童顔でノンキでいつも笑ってるひと。そんな先生が大好きだから、私は――先生に、嘘を吐いた。



その笑顔が大好きで堪らない。


先生、ねえ、先生――




ずっとずっと

あなた

自分

嘘を吐きながら


ずっと、想ってた。


――ずっと。