涼音
綺麗な世界観
失恋というものは誰もが経験することだと思います。そしてそれは、本当につらくて悲しいことです。
でも、それですべてが終わるわけではありません。すぐにとはいかないけれど、きっといつか新しい恋をして前へ歩き始めるのだと思います。
陽乃ちゃんは奏多くんの力を借りて前へ進めたのではないでしょうか。
奏多くんの気持ちは切なかったです。陽乃ちゃんが別の人を好きでいることを知りながら傍にいて、彼女を思い続けたのですから。
でも彼は陽乃ちゃんに見返りなんて求めていないと思います。それは、本当に大きくて温かい愛だと思いました。
今後、2人がどんな関係になるのかはわかりません。でもそれを読者に委ねる終わり方がすごくよかったです。
私はたとえ誰を選んだとしても、陽乃ちゃんと奏多くんには笑っていてほしいと思いました。
物語が醸し出す世界観が綺麗で儚くて、すごくよかったです。