日常化していた仕事。
なんの疑問も持たなかった。
そのはずなのに、
たった一言。
「なんで、彼を守るの?」
私の歯車はスピードを上げて回り始めた。

この人を守る。





それが私の役目であって、仕事であって。





強すぎる私には良すぎる仕事。






生まれてこのかた決まっていたから何の疑問も持たなくて…






でも、ある日言われた。






「なんで、彼を守るの?」








全てを見透かすその瞳に何も言えなかった。