河原家の日常的非日常

作者ネイロ

「ああ、だめだよ、歪んでる!」

「ええ、うそ、こんぐらいだったじゃん!」

朝。

河原雄星、16歳。かなりの美少年で、美声。

河原純平、18歳。こちらは美少年というかイケメンだ。見た目がチャライ。

と、このような二人が広い部屋でぎゃあぎゃあ騒ぎあっていた。

「だからぁ、もう!いいよ、俺がやる」

「待って!もっかいチャレンジさせて!!」

この二人は兄弟で、一昨日こちらに引っ越してきたばかりだった。

「家具の位置的に、本棚はこっちだろ、雄星!!」

「むう・・・わかった、じゃあ、交代」

かなり仲が良かった。

本当に兄弟かと心配になるぐらいに。