ギシッ…
歩く度に床板が悲鳴をあげている。
どこを見回しても、ボロボロだとわかる廊下。
そして私は黒いスーツを着用している男に案内されている。
本当に来たんだ。3-E組に。
「ここだ。」
古い扉の前で止まった。
扉の上には『3-E』とかかれた表札が。
「少し待っていてくれ」
男の人は扉を開けて中に入ってく。
本当なのかな…。
扉の窓から教室を除く。
生徒達の顔ははっきりしないが、なんとなく見覚えがある。
先程中に入った男は教卓の横にいる。
そして教卓には黄色いタコ…。
普通は変過ぎて驚くだろう。
だけど私は驚かない。だって知ってるから。
最初は驚いたけどね。
『中に入ってきてくれ』という先程の男の声がした。
ごくりと喉がなる。
扉に手をかけ,皆の前に立つと本当なんだと感じる。
「小川 雪奈です。よろしくお願いします。」
そして私の学校生活が大きく変わる______
*主人公の名字を訂正しました。