亜希

壮大な世界観と数奇な運命
実は私、ファンタジーというジャンルのお話を殆ど読んだことがありません。

ですから、ものすごく現実から乖離した話なのだろう…と先入観を持って読みすすめました。

確かに、登場人物、出てくる地名や用語にはファンタジーの世界を感じます。
が、ストーリーは意外に地に足がついている、というかある種のリアルを踏まえています。

カノンの壮絶な人生、そして衝撃の展開。

後半は息をつかせぬスピードで物語が進んでいきます。

ラストの皮肉で数奇な運命は涙を誘います。

深く哀しく、そして愛に溢れた壮大なファンタジー小説です。
おすすめです。