亜希

予定調和の崩壊
思いを寄せる人との再会
崩壊していく家族関係…

ものすごい大事件はないのですが、
エピソード1つ1つがたたみ掛けるようにリアルに展開していき、
どうなるのだろう…
と吸い寄せられるように読みました。

仕事についても、
"先生"と"パチンコ屋の店員"
という対照的ともいえる実態。

確かに少子化のこのご時世、
教育学部を卒業したからと言って、
教員になれるわけではありません。

クレジット会社の督促業務についても、詳細に描かれており、
裏側を垣間見た気がしました。

2人の関係はどうなるのだろう…
そんな余韻を残す作品でした。