作品コメント
ログインすると作品コメントが投稿できます
- SHI~NA
引き込まれる
キセン、そして続編のイナフ、続けて読みました。
現代にありがちな軽くて曖昧な男女の交際
言葉巧みに騙されていく主人公
そんな序盤からは想像もつかないような人生劇がありありと書かれ、
ありがちだけど飾り気のないストーリーに組み込まれた人間の心理描写にただただ引き込まれました。
愛して欲しい人に愛されること
どんなに自分好みの物に囲まれても得られない幸福感を、大切にしたいです。 - ゆななん
深い!
考えさせられました!すごく深くて本格的で、携帯小説の中では新感覚な感じがしました!携帯小説の小説ってどこか現実離れしているというか、若干、夢見がち要素がいっぱいに感じていましたが(そこが売りとも言う(笑))この小説はとてもリアルで、今の私にはとても心に響く内容でした!私も今、そこそこ有名でレベルも低くない大学に通っています。けれど毎日疑問に感じます。私がここにいる意味って・・・
なにが正しくて、なにが間違いなのかわからない現実の中で生きるのは簡単なことじゃないけど、どうか大切な人たちを悲しませないように生きたいとは思っています。
なんかちょっとわけわかんない内容になってしまいましたが、この作品は今の私にとってとても共感できる作品になりました。続編も楽しみです。 - 理輝
ぶっ通しで読んじゃった
20歳の可愛い女の子が合コンで再会したイケメン君に惚れて、同棲したり喧嘩したりするお話。
……って、そんな単純に言える話じゃないんですよ、これが。
登場人物一人一人が、決して悪い奴でもなく、いい奴でもない。
なんとも人間くさく、それが魅力だったりします。
いつの間にか物語りの世界に引き込まれてしまう
緻密な表現と文章力。
スピーディーな展開に、伏線の張り方は目から鱗です。
『キセン』に続き、『イナフ』も是非お読みを…っていうか、『キセン』読んじゃうと、『イナフ』は読まずにはいられません。 - DAI
現実。
ハタチって思ってたより大人じゃない。ただ、大人を知る歳。
主人公と同じくハタチな僕ですが、世界観というか違和感なく読めた。一方で女の子目線のハタチは新鮮に感じた。
淡々として整った文章は読みやすいのに、描かれてることが現実的すぎて目を背けたくなる。笑
大人になりきれない僕たちへの、社会からのこうしなさい、ああしなさい。きれい、きたない。
誰からもはかられず、自分のものさし信じて生きていけたらな。 - Min-Goo
もう、溜め息しかでない、素敵過ぎます。
「キセン」「イナフ」立て続けに読ませていただきました。
嗚呼……
この感動を表現するには、私のボキャブラリーは貧し過ぎる。
面白すぎて、一瞬で読み終えてしまったように感じました。
綺麗な部分と汚い部分が共存している、それが人間なのかなぁと。
そのどちらもまるっと愛せたら、楽になれるだろうけれど、
そうはいかないところがまた、人間らしくて。
完璧じゃないから、
欠陥だらけだから、
人間ってこんなにも愛しいのかなぁ。
綺麗ごとばかりでない「キセン」「イナフ」が私は大好きだ!
幸せな一時を
ありがとうございました。 - オギクボ
女性の悩み
世の中は所詮、貴賎。
女性側から見た心の葛藤が上手く描かれた作品だと思いました。
男性の立場から見た場合、女性って何かと恵まれているな~とずっと思っていました。
でも、この作品は女性にとっての辛い現実が描かれています。
女性だから、夜道は危険とか、はっきり言ってふざけていると思います。
常に危険と隣り合わせ、男性には分からない哀しい現実。
性犯罪を犯す馬鹿な男達に「侍魂を持て」と強く訴えたいです。
主人公の職業に吃驚しましたが、心情描画が凄くリアルに伝わってきて、展開も上手く引き込まれていきました。 - ZAK
人の価値
かなり「建前と現実」に突っ込んだ作品です。
どんな職業であろうと、社会に必要であることは、皆解ってはいるが、その職業に優越をつけている。
読み進めると、そんな主人公の叫びがジワジワと染み出てきます。
また、男性に求められるもの、女性に求められるもの、それに関しても触れています。
とにかく「純文学」に恥じない、考えさせられる話です。
最後は「えっ、これで終わり?」という感じですが、続編があるようなので、そちらに期待したいと思います。 - 門田モン
【門】別れ際のキス
自称辛口批評家です。
著者の悪戯心とメッセージが如実に著された小説です。
読ませる筆力は文句なし、時系列と共に引き込まれて行きます。
金融業の裏側や家庭環境、友人や恋人との関係など伏線張りまくり何ひとつ決着しないままふわりと着地した小説という印象。例えるならいい感じのデートの別れ際のキスでしょうか。(笑)
私は好きですよ、こういった終わり方。酷く印象に残りますから。続編がもしあるなら読みたくもなりますしね。
ただ問題は本当に書くべき、書きたいと思う核心に思い至らない場合があります。何故なら「転」自体を伏線にする(または逆)と結末の在り方がどれをとっても自分で書いて弱いと思えるんですね。仕事についてか、愛についてか、家庭についてか。或いはそれが素晴らしい事なのか、虚しい事なのか。
「イナフ」、続編みたいなので是非とも読んでみたいです。←宣伝もしました。良いレビューワーでしょ。 - まさーき
すごく面白い! けど、この終わり方はあんまりですよー(T△T)/
続きが気になって気になってしょうがない作品です!
何が貴く、何が下賎か。
何が正しくて、何が間違っているか。
この一貫したテーマに沿って物語が紡がれていきます。
といっても説教臭くなく、むしろエンターテイメント。
金融業の裏側に好奇心を刺激されます。
合コンネタに笑えます。
弟のサカりっぷりにドキドキします(←おい)
同棲しておきながら手を出さない先生は異常です(←こら)
オススメです!
でもあまりに中途半端な終わりかたに、激しくモヤモヤさせられたので、星一つぶんだけマイナスです。
(ごめんなさい) - 遠野ましろ
ストーリーの締め方が好きで好きでたまりません
理由を考察。
序盤はあるあるボタンを連打したくなる、臨場感ある合コンの場面。
で、酔った女の子をお持ち帰りでセーフってねぇ。恋愛王道フラグが立ちかけたのが、見事に崩される。いい意味で。
丁寧な書き方+業界の裏事情+やや皮肉=ある種の快感。
こと、業界での勤務経験お有りですか的なリアリティ伴う描写がニクい。
中盤以降は、彼女の家庭の事情が明らかに。
母親に対する冷めた目に説得力を感じるのは、彼女がそう考えるに至ったネタが自然に織り込まれているからこそ。
高貴か卑しい、一体誰が決めるの?
思うに、幸せな結末を書くのは比較的簡単。後味の良さ=高評価。
バッドエンドは不幸てんこ盛れば悉く泣かせられる。
……RPGの半端エンドは相当腕が試される。
この、もやっと曖昧な終わりを収束させる技術。
章切替え直後に惹きつける言葉を必ず散らす、卓越したセンスにも舌を巻いた。
春樹好きにはお勧め。
読後の余韻を味わいたい故に続編は書かないで下さい、と懇願しかけたのになんと作成中。
これまた上手で二度驚いた。ご馳走様です。
※追伸。都築はいい男過ぎ。 - まぐろ
もやもや感
中盤のあの事件から,文学ぽくなって一気に読みました。
にしても、ラストの文学的なもやもや感がたまりません。あのいい意味での文学的で、中途半端なラスト
貸し金業とパチンコ屋で働いてる点や序盤の何気ない会話が見事に伏線になってるのも凄い。
ストーリーは、いたって、平凡な普通の話。それでも読ませる心理描写は見事としかいいようがありません - ゆず
人生の貴賎
ローン会社で働いている主人公。
そこは、様々な貴賎がうずまく場所なのかもしれない。
そんな中に身を置いて、
母の愛情に抑圧され、
堅実に生きてきたはずが
人生初の合コンをきっかけに、少しずつ変わりはじめる。
憧れていた先生の、思い描いていた理想像からはずれた姿。
そこに、人生の貴賎を思う。
ローン会社での出来事ややり取りなどは、実体験なのではないか?と思わせるほど細かく書かれており、
文章力や丁寧な描写はさすがの一言。
「ちゃんとした人」とは一体どんな大人をさすのでしょうか…?
年齢を重ねるごとに浮き彫りになる貴賎に、人生の不条理を見た思いがしました。
個性的なキャラも魅力でしたので、できればそれぞれのお話をもっと深く読んでみたかったです。
続編を期待して…のんびりと待ってみます♪ - 亜希
予定調和の崩壊
思いを寄せる人との再会
崩壊していく家族関係…
ものすごい大事件はないのですが、
エピソード1つ1つがたたみ掛けるようにリアルに展開していき、
どうなるのだろう…
と吸い寄せられるように読みました。
仕事についても、
"先生"と"パチンコ屋の店員"
という対照的ともいえる実態。
確かに少子化のこのご時世、
教育学部を卒業したからと言って、
教員になれるわけではありません。
クレジット会社の督促業務についても、詳細に描かれており、
裏側を垣間見た気がしました。
2人の関係はどうなるのだろう…
そんな余韻を残す作品でした。