昔から そこでは 龍神の伝承があった・・・
その国では天に愛されし巫女という存在が人々に崇められていた
1200年前
初めて見るその光景に人々は息を飲んだ
《天の加護を受けし巫女を 30年に一度ワタシによこせ
さもなくばぬしらを全員 イケニエとして食ろうてやろう》
人々は急ぎ巫女のいる塔へと行き
巫女に懇願したと言う
『お願いします。巫女様!!助けてください!!!』
『巫女様!!・・・・!!』
『タスケテ!!』
己には何の責も無い
が
心優しき巫女は
人々の声を聞き届けた
その年から巫女の血縁ではない夫婦の子供に
巫女の力を持った少女が生まれるようになった