今回の殺人事件に関する“ミステリー(謎)”が『アリバイ』であることは、はっきりしている。しかも事件の容疑者は、たった二人である。
よって、当て推量で犯人の名を当てることなど、誰でも簡単にできるに決まっている。できることなら読者には、アリバイトリックをちゃんと“推理”していただきたい。
さすれば、この物語を楽しんでいただけること請け合いである。そして本格ミステリー／推理小説の醍醐味も。
──これはそういうゲームなのである。
(本編 鎌鼬の謎［読者への挑戦］より)
（photo model 徳丸和行）
- 最終更新日
- 2016/03/01
- 作品公開日
- 2011/07/12
- ページ数
- 完結 48ページ
- 文字数
- 35,501文字
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作品コメント
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- mitiko
このページ数でこの満足感 文句のつけようがない。 なんてことない会話や、文章にある 様々なヒント。 全然私には想像出来なかったけど、最 後までドキドキしながら見てました。 凄く面白かった！ 他も読ませていただきます。
- あさひ
見事などんでん返しと読み応え！ 足跡ついでに読書と軽い気持ちで読み始めましたが、これは凄い！ 一気読みしたくなる迫力がありました。 読者への挑戦、ですが…。 私は全く推理出来ず、ただ物語に引き込まれ、消去法の解答に対して、なるほどと頷くだけでした…スミマセンm(_ _)m ラストへ向かえば向かう程、驚きがあり、最後の最後までやられたって感覚です。 パスポートの写真の話、クイーンなどお話の細部にも色々と工夫が為されていて良いですね！笑 エピローグは、もう切ないと言うか。何とも言えない悲しみが込み上げてきます。 推理小説を読み慣れていない方にも、この本格的なミステリーはおすすめです(o^∀^o)ノ
- まさーき
推理力に自信のある読者募集中！ 「読者への挑戦状」とうたっているだけあって、本格派の推理小説でした。 超難問な殺人事件。 張られた伏線。 切ないエピローグ。 完成度が高すぎて、もはやグウの音も出ません。 推理力に自信があるかたはぜひ謎解きに挑戦してみてください。 ちなみに俺は完敗でした。 犯人はなんとなく想像つくものの、トリックまったく見破れず。 悔しい！ そして素晴らしい！ 傑作です！
