針金   【完結】

作者Y.N

 

針金が、手首に食い込む。


「まず何から話そっか? 何がいい? 生い立ちとか? それとも好きな食べ物の話なんかいっとく?」


もう蹴られたくない一心で、僕は必死に短い単語を擦れた声で口にした。


 




「針金・その後」本棚内のS・Sにて更新中。



・暴力的、不快な表現もあると思います。苦手な方は読まないでください。