剣道少女が約束をかけたある試合に勝った日、彼女は選択を迫られる…。麗しの王様、敵視してくる軍隊長、夢の世界のような人たち…。迫る最後の選択とは…?

  • コメント
  • スタンプ3
  • しおり62

どんな采配になろうとも、私は悔いは残しはしない。


おかしいだろう?


これは私のわがままなんだ。


すぐにでも、終わらせてしまえたらそれはみんなが幸せになれる。


わかっている。


けれど、それだけではダメなんだ。


もう、そうなれないほどに誇りを持った。


矜恃を持った。


大切なものを、持った。


だから、外から見たらくだらないと思うかもしれないけれど、どうか、友として見届けてくれ。


そして、ただ一つ。


約束を、果たさないと。