流星

社会人野球・超短編
日本人は野球が大好きです。
しかし関心の多くは、プロ野球。
そして高校野球(甲子園)に向けられますね。
社会人野球も同じ野球のはずなのに、なかなか我々に情報が伝わってきません。

ですがこの作家さんは、社会人野球をライフワークのようによく取り上げています。
他作品を読んでいるうちに、こちらまで社会人野球が気になり始めていました。

同じ野球という競技、それに打ち込む選手の思いに変わりはありません。
そしてその選手達に、熱い視線を送る女性たちの存在も・・・。

前置きが長くなりましたが、今回の超短編、2ページに様々な要素が凝縮されていました。
所属先チームが廃部となり、馴染みのない街に移り住んできたエース。
彼が気になっていた主人公は、家庭の味(母親の料理だけど)を口実に、彼を自宅に招きます。
そして家族の前で、彼への想いをぽろっと・・・。

このような状況下で彼が断れるわけもなく(笑)、若干はめられたような気がしないでもないですが、この後の二人の未来は明るいような予感がする終わり方でした。

一貫してほのぼのした雰囲気が溢れています。