NOEL
愛と憎しみが生む物語
異世界へトリップした美咲。
彼女に手を差し伸べたのは、年下である2人の男、エルヴァとシリルだった。
そして美咲はシリルの呪いを解く鍵となる人間だった…。
そんな、ファンタジー要素満載で始まったこの作品には、序盤から物語に引き込まれていきました。
また、いつのまにか実った、美咲とシリルの切ない恋心には切なく想いながらも、恋によって起こしてしまう言動や決断に、
2人の強いキモチを感じ、キュンキュンしながら読ませていただきました。
また、『イエラの涙』の正体には、壮大な世界観を感じました。
「夫を人間に殺されたイエラの悲しみと憎しみが一つの結晶となったもの」
それは、深い憎悪と共に、イエラの大きな愛が込められた結晶なのだと思いました。
クライマックスでは、美咲の想いの強さに憧れを抱き、またシリルの寛大な心に惚れ惚れしてしまいました。
異世界トリップなのに、異世界へも現代へも別れを告げないストーリーは、また新しく、作者様のストーリー構成に尊敬します。
作者様の、今後の執筆活動を応援しています。