作品コメント
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- 神水紋奈
異界の地にて
親友と彼氏に裏切られた美咲。
そんな彼女が突然、異世界におとされた。
そんな彼女が出会う、二人の旅人。
自分達は罪びとだというシリルとエルヴァ。
自分の世界に戻るため、美咲は二人と旅を始めるが――。
そんな異世界トリップものの物語。
主人公がとばされた異世界は、ただの作り物の世界ではなく、たしかにそこに在る場所として生き生きと描かれています。
美しい世界の様子が目に浮かぶようでした。
そして始まる、心の交流。
少しずつシリルに惹かれていく美咲。
現実世界では得られなかった何かを、美咲は異世界で見つけていきます。
しかし、ある出来事がきっかけで知らされた事実。
シリルの罪とは。そして、イエラの涙とは――。
そして美咲に突きつけられる究極の選択。
愛する者か、自分の世界か――美咲が選んだ答えとは?
テンポよくすすんでいく爽快異世界ファンタジー、ぜひごらんあれ。 - 蓮水詩織
異世界へ
主人公がOLの普通の女性である事から、自分に重ねるように読み進められました。
異世界に行っても挫けない美咲の前向きさ、強さにとても勇気づけられました。
また、同時に見習いたいとも思いました。
異世界に行った主人公は、どちらかの世界を選ばなくてはならない。
どちらも大切で愛しいものなのに、どちらかを選択しなくてはならない。
そんな定めにも屈しない彼女の強さが優しさが、やがては関わった人々に広がって行く。
普通だからこそ、見えて出来る事もあるんだと思い、励まされました。
素敵な作品です! - NOEL
愛と憎しみが生む物語
異世界へトリップした美咲。
彼女に手を差し伸べたのは、年下である2人の男、エルヴァとシリルだった。
そして美咲はシリルの呪いを解く鍵となる人間だった…。
そんな、ファンタジー要素満載で始まったこの作品には、序盤から物語に引き込まれていきました。
また、いつのまにか実った、美咲とシリルの切ない恋心には切なく想いながらも、恋によって起こしてしまう言動や決断に、
2人の強いキモチを感じ、キュンキュンしながら読ませていただきました。
また、『イエラの涙』の正体には、壮大な世界観を感じました。
「夫を人間に殺されたイエラの悲しみと憎しみが一つの結晶となったもの」
それは、深い憎悪と共に、イエラの大きな愛が込められた結晶なのだと思いました。
クライマックスでは、美咲の想いの強さに憧れを抱き、またシリルの寛大な心に惚れ惚れしてしまいました。
異世界トリップなのに、異世界へも現代へも別れを告げないストーリーは、また新しく、作者様のストーリー構成に尊敬します。
作者様の、今後の執筆活動を応援しています。 - 知佳
負の感情から始まった物語
異世界トリップの主人公にしては珍しく25歳という美咲。まずこの設定が異彩を放っていました。
恋人にふられ親友をも失い……そして導かれた異世界の中で、悩み苦しみながらも思いを貫こうとする姿に、後半は感情移入して切なくなりました……!
設定もきちんと決められているというのが読んでいて伝わり、世界観に矛盾なく淀むことなく読むことができます。
それぞれが抱える気持ちと向き合う、負の感情と向き合う、そういった部分もこの作品の魅力だと想いました。
イエラの涙という、夫を殺された呪いの篭った玉。設定も壮大な部分があり、それをきちんと生かしきれているなぁ、と読んでいて圧倒されるばかりでした。
ただ、もう少しゆっくりペースで美咲とシリルの恋心の芽生えを描いてもいいんじゃないかぁ、と想いました。
何はともあれハッピーエンドで終わりほっとしています。
文章も流れるように、くどくなく整っていて非常に読みやすかったです(^^
ファンタジー好きな方も、そうで無い方も楽しめる作品かと想います。 - 瀬羅
素晴らしい!
すっごく面白いです!ファンタジー好きの私としては、なんとも美味しい話。(笑)シリルも皆、幸せ…というか、大変でも楽しい未来をこれからも歩むんですね - 栗栖ひよ子
本格ファンタジーとラブストーリーの融合!
異世界トリップものの、本格ファンタジーです。
主人公は現代のOLなので、感情移入しやすく、“ファンタジーは難しくて苦手”という初心者さんにもオススメしたいです!
文章が丁寧で、三人称なのに読みづらさがなく、自然と感情移入してしまいます。
愛花さんの作品は、描写が本当に素敵です。
風景描写もリアルで、景色が目の前に広がり、食べ物もおいしそうで、本当に異国を旅行しているような気分が味わえます。
本格ファンタジーと切ないラブストーリーの絶妙な融合に、大人の女性のためのファンタジーと言っても過言ではありません。
恋の行方もストーリーも気になって、目が離せなくなります!!
キャラクターも魅力的で、シリルもエルヴァもタイプが違ってどちらも格好良く、好みが分かれそうです!
クールで冷たいと思っていたシリルの、ふいに見せる優しさに、私は完全にノックアウトされました……。
美咲と一緒に、「もう、本当に卑怯!」と叫んでしまいました(笑)
ストーリーは、シリルの過去が明かされたばかり。
ドキドキしながら、更新を楽しみに追っていきたいです。 - 麻井深雪
どうかハッピーエンドを…
普通の生活をしている主人公が異世界へ飛ばされてしまうファンタジー。
異世界で出会うヤンチャな印象のエルヴァと静かな金髪美青年のシリル。
王道パターンからいって恋のお相手はエルヴァかなと想像しました。
そのつもりで読んでいただけに、シリルが造花の飾りを買って来た時は意外で、冷たそうな印象だっただけにそのギャップにやられました(笑)
そして恋人と親友に裏切られていた美咲が、『疑って真実を見失うのはもう嫌だ』と成長していく姿は健気で心を打たれます。
そしてシリルと心を近づけて行くシーンでは、シリルがかなり年下だと知ってショックを受ける美咲に、造花の飾りが「頑張れ」と励ますように揺れていたなどクスリと笑える表現も良かったです。
やがて明かされる二人の運命はまるで人魚姫のようで胸につまされました。
これから明かされるであろうシリルの過去。
美咲とシリルがどういう選択をするのか。
異世界の二人なだけに全て丸く収まるハッピーエンドなんてないのかもしれませんが、悲しい運命に導かれて恋をしている二人なだけにどうかハッピーエンドを…と願ってやみません。