みち

誘われたのは、いわくつきの映画館。
短いストーリーですが、すんなりと物語の世界…とくに、美奈ちゃんの心情に入りこめるのは丁寧な描写からでしょうか。
私も美奈ちゃんと同じく、怖いものが苦手というのもありますが…

平坦なストーリーのようで、いわくつきの映画館の“噂話”の種明かし。
これはもう、ドキドキして読んでいました。
自分が確かに“見た”ものは…と、高まる緊張感の中でくるりと空気を変える圭くんの言葉。
これは天然なのでしょうか(笑)はたまた、優しさなのでしょうか。

その圭くんの言葉をきっかけに、物語はコメディタッチの軽い恋愛(になるのかな?という希望・笑)へと移り変わります。

…外に貼られてるポスターやパンフレット(家に帰ってからも)も見る人によって違うのかなぁ。
そして、そこで働いてるカウンターのお姉さんって…、誰だろう。

二人の恋愛を含めた、今後のお話も期待できそうなお話です。
いろんな要素がキュッとまとまった素敵な作品でした。