- 最終更新日
- 2012/07/30
- 作品公開日
- 2012/07/20
- ページ数
- 完結 9ページ
- 文字数
- 3,879文字
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- みち
吸血鬼、今昔。 時代と共に、変わったものがある。 時代に流されず、変わらないモノがある。 風習や、習慣。長く長く、続けられてきたそういうモノも、人の出入りや結果の変化で変わりゆくことがある。 いつかまるっきり変わってしまったその時に振り替えられると、それは“過去の時代”と呼ばれるようになる。 自分の記憶であろうと、他人の記録であろうと。 二人が生きてきた時間を振り返ると、そこにはかつての二人がいた時代がある。 炎に包まれた我が家と母親の声を聞いたとき、一人の時代が終わり、そして二人の時代が始まったのかもしれない。 いつまでもいつまでも変わらない愚かしく恐怖心でいっぱいの人間たちを見守りながら、それでも変わらず時間は流れる。 何かが起ころうと、起こるまいと。 遥かな時間を、刻み続ける。 二人のきっとまだまだ長いであろうこの先にも、きっと、時代がやってくるのだろうな。 長い長い時間の中で二人は何を見るのだろう?
- 真紗美
貴女の隣に居る普通の存在 今どきの吸血鬼 時代が進化している分 どこにでも もぐり込めます。 入り込めます。 人間だった頃の記憶 風習 生贄 悪魔狩り そんな時代に生き 親までも目の前で犠牲になり 絶望でどうなってもいいと感じた時 排除される立場の 魔物になる。 不老不死 化け物とも言われる立場かも知れないけれど、こっそりと時代の流れにそって生きる彼ら。 自分の運命を受け入れ 多分 悲しい血を呪う事も あると思うけど 流れにそって静かに生きる彼達を責める事はできない気がします。 でも やっぱり近くに居たら 怖いかな。 血を吸われる場面がゾクゾクしました。 一緒に吸われた気分になりました。 楽しかったです。