小泉秋歩
陰謀うずまく本格王宮ロマン!
あるところに、政局不安定な3つの国があった。
北の魔道国、イアス。
西の軍国、リブル。
そして中立国、ドキ。
この3国は、ドキ国王(リュカ)にイアスの姫(エニア)とリブルの姫(ユーイ)を嫁がせるという形で同盟を結んだ。
いわゆる政略結婚。よくある話だ。
だが、そんな政治的な思惑とは別に、3人はとても仲睦まじく暮らしていた。
しかし、暗い陰謀は無残にも3人を引き裂いていく――
最初は、ありふれた「剣と魔法のファンタジー」なのかな、と軽い気持ちで読み始めたのですが、最初の数ページを読み始めたら思わず居住まいを正してしまいました。
絢爛豪華なヨーロッパ映画を思わせる華麗な王宮ロマン。描写に全く無駄がなく、平易な表現を用いているのにこの重厚感はさすがとしか言いようがありません。
また、登場人物が全員「何らかの考え」を秘めて行動しています。
章が変わることに、息を呑む驚愕の真相が暴露されていくスリル感!
まだ連載中なので、まだまだ油断はできません!
ファンタジー好きさんはもちろんですが、歴史ロマン好きさんは必見といえるでしょう。ハマリますよ~!