それぞれの、思惑。
心に秘めた想いは…。
ルイさんより
三人の肖像を賜りました!
感謝♪
- 最終更新日
- 2007/08/30
- 作品公開日
- 2000/01/03
- ページ数
- 完結 245ページ
- 文字数
- 74,936文字
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作品コメント
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- 豆鉄砲ハトヲ
緻密な組み細工のごとき、物語の王道。 二人の王妃と一人の王の視点にて一国の興亡を綴るのだが、それはあくまでも外堀に過ぎず、作品の肝は混沌としながらも繊細に描かれる人間模様にある。 引きずる過去に足許をすくわれ、置かれている現在に惑わされる登場人物たち。 いかに高貴で、いかに潔白な存在に見えようとも、その内面をさらけ出せばただの弱者に過ぎない。強者に翻弄され続ける彼らに待つ過酷な結末。 反面、エニア王妃が二人の王子に託す未来には、王位継承者の気高さや気概など微塵もない。だが、これでいいんだと思わせる、暖かく優しく、何より自らの意思で生きていく力に満ちた幕引き。 全編随所に渡り、作者の並々ならぬ実力溢れる傑作。 腰をすえて楽しんでください。
- 小泉秋歩
陰謀うずまく本格王宮ロマン! あるところに、政局不安定な3つの国があった。 北の魔道国、イアス。 西の軍国、リブル。 そして中立国、ドキ。 この3国は、ドキ国王(リュカ)にイアスの姫(エニア)とリブルの姫(ユーイ)を嫁がせるという形で同盟を結んだ。 いわゆる政略結婚。よくある話だ。 だが、そんな政治的な思惑とは別に、3人はとても仲睦まじく暮らしていた。 しかし、暗い陰謀は無残にも3人を引き裂いていく―― 最初は、ありふれた「剣と魔法のファンタジー」なのかな、と軽い気持ちで読み始めたのですが、最初の数ページを読み始めたら思わず居住まいを正してしまいました。 絢爛豪華なヨーロッパ映画を思わせる華麗な王宮ロマン。描写に全く無駄がなく、平易な表現を用いているのにこの重厚感はさすがとしか言いようがありません。 また、登場人物が全員「何らかの考え」を秘めて行動しています。 章が変わることに、息を呑む驚愕の真相が暴露されていくスリル感! まだ連載中なので、まだまだ油断はできません! ファンタジー好きさんはもちろんですが、歴史ロマン好きさんは必見といえるでしょう。ハマリますよ~!
- 累以
華麗で残酷 ( ̄□ ̄;) 1人の頼りない王と、2人の美しい王妃。 中世ヨーロッパを髣髴(ほうふつ)とさせる背景。 美しい王宮の中で繰り広げられる醜い権力争い。 そして利用されるだけの王と王妃達。 めまぐるしく変わる、まさかの展開と 明かされる真実。 更新されるたびに作品の印象が変わり、 予想を覆されるばかりで先が読めません。 ファンタジーでありながら、純文学の要素が強い作品です。 非の打ち所がないほど練り上げられた構成と、 洗練された文章。 筆力の高さに驚かされます。 完結前なので★4つですが、これだけ安定した内容であれば、この先、物語が破綻するとは思えず、完結していたなら、おそらく満点をつけた事でしょう。 現在40ページ。 今のうちに読んでおけば、更新の度に変わるイメージを味わえるかも。