時計うさぎ――ならぬ、しっぽ少女に連れられて、垣根を飛び越え異世界へ――


 平和と平穏を愛する少年に、突然降りかかった厄介な出来事と面倒臭い人々との出会い。

 流されるままに始まった不思議な旅の果てに、彼らは一体何を見るのか……


 なんて格好良く決めてみても、相変わらず母さんのコーヒーは不味いし、オキのシチューにはダイコンが入ってる。

 僕の日常は、やっぱり、ちょっと変だ。