「なぁ、気づいてるか?お前が、俺のモノだってことに」
真紅の唇を歪めて妖艶な笑みを浮かべた貴方は、綺麗な指先で私の首に首輪を付けたのです。
「 ...お前は、アイツのモノなんかじゃねぇよ」
伏せた目は、私を捕らえて。その男は、私の首の首輪を優しい手付きで取り外してくれました。
『私はどちらの言葉を信じれば良いのでしょう?』
*この物語は、フィクションです。