悪魔達が経営するホテル。招待された者は代金の変わりに明日起こる幸せを支払う。様々な思いを抱えた者が来店し、専属執事を選び、その執事と過ごして行く物語である。

「今宵という一時を楽しんで頂く為に私達がいるのですから」


「全てをしてやる事が本当に良い事だとは思わない。本当に良い事だけするのが俺の信念だ」


「笑って。笑う時が辛い時もあるけど、きっと何かあるから」


「貴女に甘い時を差し上げますよ。私が貴女の執事である限り」


「傍にいる。だからそのままの自分でいろ」



―当ホテルをご利用下さいまして誠に有難う御座います。ご安心下さい。お金を取る事は御座いません。


―ただ貴女の明日起こる幸せを頂くだけで御座います。


―当ホテルでは、専属執事をお一人選んで頂きます。その者に貴方の願うもの全てお申し付け下さいませ。


―さぁ、お選びください。必ずその願い叶えて差し上げます。


―但し、下記の注意事項を必ずお守り下さいませ。


1.途中での執事交代は出来ない。

2.執事それぞれの性格ややり方を重視している

3.このホテルでの出来事は誰にも話さない。