久遠マリ

哀しみの向こうに
事件、故人、犯罪者、そして何かの為に駆ける人々。
狂気の犯罪の中に潜む哀しみに胸を打たれました。

今、身の回りで起こっている凶悪犯罪の犠牲者や遺族の想いとはどのようなものなのでしょうか。
そういった事象は遠いようで近く、また私もそのような目に遭うかもしれない。

その時に、果たして主人公のような勇気ある行動を取ることが出来るでしょうか?
その後に空虚が待ち構えているとしても、誰かの想いに真っ直ぐに応えることが出来るでしょうか。


刑事さんや中村先生の存在は最初の方に出しておいた方が良かったと思います。突然出てきて後に説明されるのは少々違和感が。
でも、色々なことを考えさせてくれる、深い作品です。