ミルクティーと君。【完】

作者葉月 琉宇

私の淹れるミルクティーを好きだと笑う彼が好きだ。いつか“好き”の一言を、紅茶だけでなく私にも向けてもらえますように。




「加奈ちゃんの淹れる紅茶が一番好きだよ」



ミルクティーを愛する彼は、

今日も酷く綺麗に笑う。



その笑顔が、大好きだ。





あわよくば、その笑顔をいつか、


私だけのものにさせて。




2013年05月13日 [執筆]