流星
電車になった少年の物語
上杉謙信、いや中杉剣心の物語の隣にあったので、つられて読み始めました。
冒頭いきなり、少年が死んでしまい・・・。
さっそく不幸に見舞われどうなるかと思いましたが、まさか電車に生まれ変わるとは。
痴漢退治や、無礼な乗客を懲らしめたり、世のため人のため頑張っているはずなのに・・・。
逆に気味の悪い電車扱いされ、廃車の憂き目に。
みんなのために・・・という善意の行動のはずなのに、それが必ずしも世間一般の「善」にはつながらないという皮肉さを感じさせられました。
最後、すんでのところで努力が認められ、無事生まれ変わることができて一安心です。
世の中、良かれと思ってした事が、逆に仇となってしまうケースも多いです。
それは虚しくもありますが、だからと言って無気力に陥らないで、いつかは努力が認められると信じて頑張り続けるのも大事だということを、この作品は示してくれます。
是非子供達にも読んでもらいたい作品です!