Min-Goo

初恋の彼は近所のお兄さん。そして現在は担任教師。
生徒と教師との禁断愛。
が、近所のお兄さんを一途に想い続けるという設定により、とてもピュアで爽やかな恋物語に。
プラス初恋。
これが更に初々しさを強調しており、とても可愛らしい作品。
憧れから恋に、そして愛へと変わる過程が巧く描かれていると思う。

個人的な感想。

やはり禁断愛。
禁忌を犯すに至る激情が描かれておらず、不自然に感じた。
序盤でのいきなりのキスも唐突過ぎるかと。
大人であり、教師であるなら、安易な行動はしないのでは。

恋敵である大樹の、嫉妬による行動も少し露骨過ぎるかな、と。
もう少しさり気なく、けれどもダメージは大きく。
魅力的な障害に。

主人公と親友、二人そろって教師と恋仲、というのもあまりにも現実味がない。

小説なので、それほどリアリティにこだわる必要はないと思うが、『ありそうでない』、せめてその程度のリアリティは欲しい。
そうでないと物語に入り込めず、どうしても遠目に眺めているような気持ちになってしまう。

なんだかんだと言いつつも、
私は作者さまの作品が大好きなので、最後まで楽しく読ませて頂きました。