四季物語〜The Four Seasons Story〜

作者赤松帝

春夏秋冬、名前に四季の文字が入った少女らがなんの因果かクラスメートに!折しも入学した高校で学校祭の準備に突入。演し物の映画作りは、四季組の4人に託された!

春夏秋冬。四季の名前のついた少女らが同じクラスに新入学。偶然?必然?クラスメートの目も自然と四人へと注がれる。だったらいっそのこと親友になっちゃおうよ!ここ清涼高校では、新入学生の親睦を深める為、5月に学校祭の皐月祭が開催されるのだとか。演し物はクラス全員一致で映画制作に決定。しかし皆が素人では、船頭多くして舟山に登るの如く問題勃発!いよいよ企画は空中分解か?危機一髪の直面で、担任教師の鶴の一声で、製作総指揮は春夏秋冬の四人組に託された!



「四季物語~The Four Seasons Story~」の劇中で、少女たちが作り上げる映画のプロット。



劇中劇自体が1本の劇映画。これ自体の映画も作りたいと考えている。



タイトルは「秘密の花園~The Seacret Garden~」。



聖バレンタイン学院高等部。解体が決まっている旧木造校舎の裏手には、代々園芸部の女生徒たちが手塩に掛けて世話をしている秘密の花園がある。

男子禁足の聖地である。

何故、秘密の花園と呼ばれるのかには、所以があった。

彩り艶やかな薔薇の生垣に挟まれた潜り戸を抜け、そのまま藤棚のアーチを抜けてゆくと、色鮮やかな花々が競い合うかの様に咲き誇り、その濃密な香りに誘われた蝶や蜜蜂がせわしなく飛び回っている。

花園には、活き活きとした生命の息吹きが満ち溢れており、まるでこの星の小世界を表わしている様である。


少女らはこの美しき楽園で、彼女たち独自の世界を築いていた。




ここには暗黙のルールがある。




花園で交わされた会話は、外部にはけして漏らしてはならない。


花園に、噓偽りを持ちこまない。


花園では、お互いを花の名で呼び合う。


花園には、年功序列はなく、皆が平等である。


但し、例外は存在する。

卒業式の日、園芸部の卒業生は在校生の中から唯1人薔薇の名前を持つ者を任命する。


新たに入ってくる新入生の花の名は、その年選ばれし薔薇の名前を持つ者が命名する。


拝命した花の名は、薔薇の名前を与えられる場合以外は変えることはならない。


新しい薔薇の名前の命名は、卒業する薔薇の名前を持つ者の最期の仕事となる。




この作品をお愉しみ頂けたなら、TEENAGEも気に入って頂けると思います。