私には遥しかいなくて、遥には私しかいないーーーはずだったの。
「猫柄の絆創膏あげる。可愛いっしょ?」
新学期、新しいクラス。
あんたは突然現れた。
そして崩れ始めた遥と私の絆。
私達の愛にヒビが入り始めた。
可哀想な遥。
可哀想な私。
だからお互いに傷を抉り合いながら舐め合い首を絞めあって愛し合っていた。
痛くて苦しくて沼の様な深い愛に、求めてもいないのにあんたは勝手に潜り込み私の腕を引いた。
「こんなの愛じゃないよ」
どうしてでしょうか?
「共依存って言うんだよ、君らの関係」
あんたの言葉はナイフみたいに鋭くて、痛い。