アトム

緩やかな時の中で。
人類滅亡というファンタジーのような空気感の中、『僕』と一緒に謎を追いかけながら読み進める感覚は新鮮で、色々な可能性を頭に巡らせていました。


世界が終わるという冷たい印象も、アキラとトオルの想いに読後はじんわりと暖かな気持ちが広がりました。

この二人以外にも、様々なドラマがあったことを考えるとますます切ないです。


体も想いも残らない世界には、一体どれぐらいの価値があるのでしょうか。
私なら、誰を思って一緒に消えたいだろうか。
まだ答えは出ないですが、それを考える時間は無駄ではないと思います。



素敵な作品をありがとうございました*