NAO

あなたと小さな幸せを
結婚適齢期のカップルの永すぎる春への小さな不安から始まる、大人で優しいラブストーリー。

自らプロポーズをした主人公に、一年待って欲しいと言った彼。

一度は待てないとはねつけたけれど、彼の大切さと、一年の理由を知り、結果的に二人は、更に強い絆で結ばれることになりました。

物語全体を通して流れる切なさはどこから来るのだろうと考えていました。

卵焼きの味付け一つとっても、花火一つとっても、会話一つとっても、全てが切ない。

ラストでそれは、何気ない日常の中にある愛しさから伝わる感情だと気づかされました。

わかりにくい、でも、確かにここにある想いこそ、心をこれでもかと揺さぶるのです。

もんくなし、素敵な作品でした。