「いい加減、認めろよ」
『好きも嫌いも、相手を思う気持ちの重さや大きさは、一緒、なんだよ』
「お前の欲しいものなら、目の前にあんだろ?」
「…………………素直になれ」
大嫌い。
嫌い。
好きじゃない。
…………………すき。
あいしてる。
「もう、逃げんな」
彼の言葉は。
見えない刃となってあたしの体を突き刺すんだ。
いつもいつも。
突き刺されるたびに貫かれた体から流れ出た見えない血液は、確実にあたしの体温をすべて奪っていく。
だから。
突き刺された刃ごと、あたしの一部になればいい。
この体に流れるすべての血液が流れ出る前に。
あなたの刃ごと、あたしが取り込むから。
だから。
その鎖で、一生繋いでいて。
2019 3 30完結しました。
全体的に修正しております。修正ばっかりでご迷惑おかけしてすみません。
たくさんのいいね、しおりありがとうございます。
日々驚きと感謝です。
2019 4 9 【番外編】―REN― 追加、完結。短編のSSです。
桜月夜の、鎖―another story―、現在美桜×甲斐執筆中です。
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ありがとうございました!