僕はふと立ち止まる
『どうした?』
「……ねぇ、バル、他の世界の僕はどうして逃げなかったんだろう?
そして、何故暗黙の5を選ばなかったのだろう……」
『……?』
「ぼ、僕は逃げることを選んだ…でもね?」
ぽろぽろっ
「きっとどの世界の僕もあの二人が大好きだったんだ――」