佐倉チャコ

美しい日本語とセンス
まず最初に惹かれたのは、
題名のセンス。
個性的なタイトルには、
一体どんな意味が隠れているんだろうかと、
考えながら熟読。
読み終えた後、
何とも深い意味を持ったタイトルだったのだと感心しきりでした。

主人公壱とユミのやり取りは、
やけにもどかしく、
少年少女独特の青さが目立ったが、
読み終えてみれば清々しさで、
胸がいっぱいになった。

個人的に壱は最初は、
ゼロでありやっとラスト間近で、
イチになれたのではないだろうか。
誰かの為に、
頭を使い体を使い、
感情をぶつけた。
それだけで少し、
大人になれたのでは?

意味深なラストは、
読者に想像力を膨らませる余韻タップリで、
作者様の文章力を感じさせられた。


また後日、
じっくりと読み返してみようと思う。
是非、ご一読を。