作品コメント
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- みづき海斗
他には見ない恋愛関係
いつも通り、読みやすい文章で簡潔にまとまっていました。最後に壱がユミに指輪を渡す所などは感動しました。いろんな愛の形がありますね。CDを貸し借りする関係というのもいいと思いますよ。恋愛の切れはしとして。これからも作品続けて下さいませねvv - ろな
のんびり、と。
雰囲気がどこかほのぼのと、のんびりとも感じられるお話でした。
ありそうななさそうなっていうイチの日常、恋愛、言動が描かれていました。
特に、二回目に殴られるシーンなんかでは、無様な格好をさらすかもしれない可能性があるのに、好きな子をその場に呼ぶなんて何かとプライドが高い男の子にはそうそうできないことだと思います。
ページの文字数は私にとって読みやすかったです。
あえてのあの終わり方も良かったです。
なんだか、イチらしいというか(笑
この先、長く続きそうな彼らの平行線っぽい付き合いを想像して、ふと、笑みがもれます。
ちょいヘタレぎみなイチくん、がんばれ。 - 美奈都
身近に感じる!
人はみんな弱さを持っていて
一人では生きていけなくて
でも前に進まなくてはいけなくて
等身大で真剣に生きる姿が
すごくいいです。
殴られながら大切なことを
ユミに教えるイチは
どこにでもいるような男の子なのに
とってもカッコ良く見えました。 - 涼音
かっこ悪い優しさ
音楽が好きな主人公・イチの視点で物語は淡々と進んでいくのですが、すぐに作品の世界観に引き込まれました!
また非常に等身大で、自分のすぐそばでも同じようなことが起きているのではないかと思いました。
ユミが抱えている悲しみや寂しさを感じ、かっこ悪いかもしれないけど彼女を優しく包み込んだイチに本当に感動しました。
アキラに対してもそうですよね。イチは彼も優しく包み込みました。
イチとユミが今後どうなるのかわからないけれど、それを読者に委ねる終わり方がとても好きです。
作中に出てくる音楽はよく知らないのですが、ぜひ聴いてみたくなりました。 - おぐ
等身大。
この話、好きです。
雰囲気ある淡々とした語り口、高校生の青春、リアリティーある恋模様。
沢山の曲が出てくるこの小説で繋がる二人。
はっきり言って知らない曲ばかりだけど、なんか伝わるものがあった。
共通のものがあるって、
それ1つだけで充分。
飾りっ気ない等身大の彼のメンタルの強さが好きです。
喧嘩なんてできなくても、打ちのめされても、二人に堂々と向き合える。
そんな強さがかっこよかった。
それが芯の強さだと思う。
CDを貸す関係に携帯だけの繋がりが、いい。
恋人に限定されない縛られることない、そんな時間がずっと続けばいい。
続くといいな。 - 繭結理央
ル-キ-のサマソニ
厳然と横たわる不動の学校生活に沿いつつも、どこかのなにかが変わることを念じて止まなかったりする。だからちょっと道を外れてみたりもする。で、あんまり変わらなかったりする。
ユミに泣けるCDを求められる。散らかった部屋にあげたりする。翻弄されたりする。で、大したことは起きなかったりする。
ユミとの交流は続く。相変わらずCDの貸し出しはまあまあの塩梅だったりする。で、あげくのはてには透明人間になる。
ユミに涙を見せられる。手さぐりばっかりで、頭がショ-トしたりもする。同情ではないという。なのに、見送りを断られたりする。で、読者が軽くやきもきする。
ユミの元カレに襲われる。亀になったり、数を数えてみたりする。でも、カッコよく見えたりする。で、これでユミとくっつくだろうと読者が予想を立てたりする。
なのに……だったりする。
イチの青春はまるでル-キ-のサマソニ。
メロディアスだけど劇的じゃない。メロウだけど器用じゃない。つまりトリを務めるにはまだまだ足りない。
だけどお客さんは思うんだ。
「なんかイイじゃん!」って。 - 淑子
優しい男の子の強さが滲み出てました
何処にでもいる普通の高校生と
危ない噂のある周りから一目置
かれている同級生の彼女。
そんな彼女と席が隣になり音楽を通して徐々に仲良くなり。
細かな描写が穏やかな彼女との時の流れの中にグイグイ引き込んでくれます。
優しい主人公と彼女を応援したくなりました。
だから最後はとても良かったです。
何度も読み返したい作品です。 - 新井かなぎ
緩やかに進む恋
決して大きな盛り上がりがあるわけじゃなくて、普通の高校生の日常にちょっとだけスパイスを加えたような恋。
だけと先が気になるし、二人の今後に期待を抱かずにはいられない。
そんな作品でした(*^^*)
男の子の心情も自然に流れていくし、その勇気と強い優しさに胸を打たれました。
作品に出てくる音楽、私も聞いてみたいです。
その後にまた読んだら、また違う味わいになるかもですね。 - NOEL
真っ直ぐな愛
どこかチャラチャラしたイメージの高校生の恋愛。
けれど、一人一人は、きちんとした愛を貫いている。
そんな"愛"を感じ取れる作品でした。
ストーリーのメインとして、音楽の要素がありました。
曲のイメージや系統が詳しく書かれており、聞いてみたいな~と思える曲が多々ありました。
キャラ設定的に、どこか非現実なのですが、音楽的要素を交えることにより、リアリティがまし、
どんどんハマって行ける内容でした!!
このあと、イチとユミがどうなるのかなー、と感じさせるエンディングも、
何だかこそばゆく感じ、納得できた終わりです。
独特な世界観をもつこの作品は、年齢を問わず楽しめると思います!
今後の執筆活動、頑張ってください。 - 真城雪
飾らない主人公
すごく素敵な作品でした。
主人公の飾らない性格や言葉に惹かれました。
短編なのに、話もまとまっていて、内容もちゃんとあって、傑作だと思います。
アキラがユミを思うあまりしてしまった行為は受け入れがたい事ですが、綺麗事ばかりでないストーリーに好感が持てました。
複雑な恋愛を上手く表現なさっていると思いました。
私自身音楽が好きなので、音楽好きの主人公が1番好きになりました。
これからも期待しています。 - 山田 誉
すてき
ひとつひとつの言葉がすっきりしていてとても読みやすかったです!
さくさくと読み進むんですが、ときどき入る独特な表現に思わず手を止めていました。いいなぁ、すごいなぁと。
元カレがちょっと泣いたシーンは私もなんか辛くなりました。
登場人物に感情移入がすんなりできて。特に主人公はいい性格してんなぁと思います。
キャラクター、文章表現、構成
どれをとってもすてきでした。
終わり方も私結構好きです。この作品を読んで良かったなぁと思います。
ありがとうございました。 - HIKA-KYO
音楽バカな優男の、青春の1ページ
勉強よりも音楽が大好きな平凡な高校生の主人公、壱。
入学当初から「内ももにタトゥーがある」と噂されるちょっと悪そうな女の子、由美。
そんな壱と由美は同じクラスになり席替えをキッカケに、だんだんと二人の距離は近付いて行って……。
壱と由美、そして由美の元カレ、アキラも加わり、思春期の甘酸っぱい恋愛模様が繰り広げられる。
高校生の何気ない日常での不安定な心の揺れや葛藤が、とても表現力豊かに描かれていて、リアリティが溢れ登場人物一人一人の感情がしっかりと伝わってきました。
思春期らしい性に対する思いもリアルに感じられます。
ですが、性描写はサラリと読み進めることが出来、下品さを感じることはありません。
作品中随所で見られるコミカルでシニカルな比喩や、音楽の知識は興味深く、最後まで飽きることなく、テンポよく読み進めることが出来ました。
何よりも平凡だけどしっかりと芯があり、アキラにボコボコにされても格好良く見え、優しさ溢れる主人公壱はとっても魅力的!!
短編だけど、読み応えある深い作品!
おすすめです!! - ゆず
母性愛ならぬ父性愛
まずはタイトルのセンスに脱帽。
これだけでページをめくりたくなりますね。
非常に読みやすく、ところどころに散りばめられたシニカルな表現センスが憎い。
文章はいささか不安定さを残してはいるが、それがまた詩的で、まるで主人公イチのように危うくて愛おしい。
少年少女の焦がれるような想いを、淡々と、それでいてテンポよく切なく表現されていると思います。べたべたと暑苦しくないのは作者さまのセンスのなせる技ですね~。素晴らしい。
しかし、最後には、イチの父性愛のように大きな揺ぎ無い愛を見せ付けられて、言葉もなく感動いたしました。
イチ…かっこよすぎ!!
やっぱり作品は作者につながってくるのかな?なんて思いました。
父性愛=(イコール)うのたろうさん。そんな図式って描きやすくないでしょうか?^^
少年の精一杯の背伸び。大きな愛をさらっと描き、ひとつの成長物語をタイトルから始まって惹きこみながらに描きだす。まんまと作品の世界観にどっぷりとつからせていただきました♪読後にとても暖かい気持ちになりました。
これからも素敵な作品を期待しております♪ - mimiko
音楽奏でるステキな文章
宮沢賢治さんの「雪渡り」を彷彿とさせる、リズム感たっぷりの歌うような文章でした。
本文中には、ずーっとベースのリズムが刻まれていて、主人公のイチくんが、時折そこに歌手さんみたいに乗ってくる。
うのたろうさんのいたずら心を垣間見せていただきました(笑)。
純文学に分類されていますが、こちらのレベルにちゃんと手を伸ばしてくれて、おはなしの世界に導いてくれる親切設計がとても良いです。
うのたろうさんには、きっと誘えない女の子はいないんだろうな、とちょっと穿った感想なども抱きながら、最後まで一気に読んでしまいました(笑)。
ちょっとヤバ系のユミちゃんとアキラくんに囲まれながら、主人公のイチくんが、本当に普通の男の子なのが、とても良いです。
どこにでもいそうなイチくんを、それはそれは愛しく書いてあり、すごく魅力的にみせるこの文章力は、ものすごい技量だと思いました。
今後のご活躍をますます楽しみにしております。 - 佐倉チャコ
美しい日本語とセンス
まず最初に惹かれたのは、
題名のセンス。
個性的なタイトルには、
一体どんな意味が隠れているんだろうかと、
考えながら熟読。
読み終えた後、
何とも深い意味を持ったタイトルだったのだと感心しきりでした。
主人公壱とユミのやり取りは、
やけにもどかしく、
少年少女独特の青さが目立ったが、
読み終えてみれば清々しさで、
胸がいっぱいになった。
個人的に壱は最初は、
ゼロでありやっとラスト間近で、
イチになれたのではないだろうか。
誰かの為に、
頭を使い体を使い、
感情をぶつけた。
それだけで少し、
大人になれたのでは?
意味深なラストは、
読者に想像力を膨らませる余韻タップリで、
作者様の文章力を感じさせられた。
また後日、
じっくりと読み返してみようと思う。
是非、ご一読を。 - きたみ まゆ
カッコ悪くて、カッコイイ
思春期の男の子らしい少しぶっきらぼうな語り口調の中
所々にぽん、と放り込まれる独特の比喩に笑いました。
好奇心旺盛で優しくてヘタレでカッコ悪くて、
でもカッコイイ。
等身大の男の子。
思春期の恋には
薄っぺらい愛の言葉も
叶いもしない未来の約束もいらない。
このくらい曖昧で頼りない想いが
丁度いいのかも。
なんて思いました。
とっても素敵な小説
ありがとうございました。 - 美優
深い話。
私が書くような小説と違って、大人っぽくて、深い話でした。
話は短かったけど、面白かったです。
続きを是非、書いてほしいです。 - 深森ミモリ
優しすぎる男の子
CDの貸し借りから始まって
元カレに殴られる羽目になっても
ユミの気持ちをハッキリさせるために
尽力する主人公は、
とても優しい男の子ですね。
主人公や、アキラをこれほど
夢中にさせるユミは
男の子にとって、とても魅力のある
存在なんですね。
ラスト、つきあいはじめたわけでは
ないけれど、
これからのハッピーエンドを
予感させる終わり方は
とても上手だと思いました。 - SHI~NA
若者達を描いた大人の読み物
仲良くないクラスメイト
男子の中で噂のあのこ
音楽という力を借りて急接近する二人
彼女の秘密を知った
その先にあるものとは―――?
たとえ傷付いても
たとえ何も得られなくても
そのひと時の価値を決めるのは自分である
――そんな大事なことを学びました!
難しくはないけれどとても斬新な表現力で綴られた若者たちの姿
けれどどこか大人向けのような雰囲気の漂うとても素敵な作品です。 - ICHI
素晴らしい!
何より文章力があって、うのさんらしい文章の作り方がとても印象的でした!
短編なのにも関わらず、内容がしっかりしていてブレがなく、『おれ』目線から描かれた心情や、背景などがとても上手に描かれていたと思います。
『おれ』目線からなのに対し、他の登場人物のユミやアキラの若いながらの、繊細な気持ちまで、上手く表現できていることに感動しました!
ユミのように、恋を自ら終わらせても、後悔とは別の意味で前を引きずったり、またはアキラのように、突然別れを告げられて、未練をそのまま消化出来ずに誰かに矛先を向ける事しか出来なかったり…
恋愛を経験している者なら、少なからず共感できる所が必ずあると思います。
私もその一人です。
本当に、素晴らしい作品だと思います!!
是非、他の作品も読んでみたいと思いました。
これからも、頑張って下さいね!