しあわせの法則

作者ゆめ

美容師4年目の千疾は客の桃と出会う。恋に落ちてはいけない関係の2人。一方通行の恋は実るのか?「桃ちゃん、幸せになってね。」

僕が君を素敵な女性にしてあげる。





いつも言ってる言葉がバカバカしく思えた。






営業スマイルで接していれば、どんな女性も喜ぶ。



女性って単純だなって思ってた。







けどあの子は違った。




どこか大人しそうな印象だった。






話しかければ返してくれるけど自分のことは多く語らない。




笑いかければ笑顔で返してくれる、けど時折鏡の向こうに見える伏し目がちな表情。





無防備だけどどことなくバリアをはっている。






会えば会うたびいろんな表情が増えていって、どんどんあの子のことが知りたくなる。触れたくなる






でも俺は美容師。



君は店のお客さん。





結ばれてはいけない関係だってことは分かってる。






だからせめて君の綺麗を最大限に引き出したい。





彼女の魅力を1番に理解しているのは俺で、それを引き出すことが出来るのも自分でありたい。





これはわがままな俺の願い。