いじめられっ子だった私に付いたあだ名は


「無価値ちゃん」。



私の名前の、立村華穂(たちむらかほ)の三文字をとって、このあだ名が付いた。


この名前で呼ばれるたび、お前は価値なんて無いんだ、と言われているようで怖かった。



いつも、闇のど真ん中で孤独に生きていた。



私は、これで良いんだ、って思っていた。





「価値が無い人間なんて、この世に一人も存在しねえよ。」




だけど、その一言で、気付く事ができた。



そのままの自分で良いと、


ありのまま生きれば良いと、




君が、気付かせてくれた。



君が、闇でさ迷っていた私の前に現れた、一筋の眩しい光だった。



「ありがとう」だけじゃ、足りない。




この想いよ



この歌声よ



今、君に届け。