真夜中のコールで、宅急便屋の荷物みたいに車に乗せられ男の人のところに行く。

それが私の仕事だった。


お金に困っていたわけじゃない

身体を売れば好きな人が喜んでくれたから。

だから始めた


仕事が終わると、俺のためにありがとうって抱きしめてくれた。綺麗な長い金髪でぱっちりした目が好きだった


それだけのために出勤して使い道のない札束を眺めて泣いていた。


その人の左手の薬指にはシルバーの結婚指輪みたいな物があったけど18才の私にはそれでもよかったし、アラフォーの奥さんより10代の私の方が彼に好かれてると思ってた。