南極堂

官能の幻想譚
箱庭を作る少年の家族と小人の家族の物語。村上春樹の『TVピープル』と同じく小人のイヤな感じがよく出ています。エロとグロがが折り重なって主人公と読者を襲います。次から次へと不吉な事が起こる地獄巡りの小説です。緊張感と不安がずっと続きます。

オチがやっぱりアレだったのは仕方ないといえば仕方ないのですが、無責任にプツッと終わるのではなくて伏線をちゃんと回収して綺麗に風呂敷を畳めて良かったです。

オチがアレじゃなかったら満点でした。